MED R&Dは、2021年4月設立した筑波大学発のベンチャーです。

弊社は、筑波大学 地中海・北アフリカ研究センターで培われた、20年以上にわたる研究成果を生かし、これらを社会への貢献を目的として設立致しました。
神経機能調節、免疫機能調節、がん抑制、 代謝機能調節、皮膚機能調節、腸管透過吸収、分子メカニズム解析など、多様なバイオアッセイ技術を確立し、さらに最新の研究成果を取り入れて新規技術の導入もしています。

これらの評価系を活用し、食資源や伝承薬に含まれる天然化合物の機能性を調べていきます。例えば、コーヒーの成分であるトリゴネリンには認知機能改善などの老化予防作用が、オリーブに含まれる成分のオレアセインに抗うつ効果が認められたなど有効な働きが見つかったりします。こうした機能性は、日常的な健康維持に有用であり、抗老化作用※老化に伴う症状:動脈硬化、がん、認知機能低下、アルツハイマー病、皮膚や免疫機能の変化など)を通じて、全世代のWell-Beingの向上に貢献することができる可能性があります。このような成果は医学分野の研究者からも注目されていて、実際にヒトを対象とした臨床研究も実施しています。当社は、これらの研究を筑波大学医学医療系の先生方と連携して、シームレスに行うことも可能です。
また、地中海・北アフリカ地域の食薬植物を中心に、数千の機能性食薬ライブラリを有しています。現在は、さらにアジア圏などへの展開も検討しています。
もちろん、天然化合物がなんでも良いというわけではありません。しかし、とりわけ医薬の分野では、天然化合物をもとに新しい薬剤が開発される事例は珍しくなく、また、副作用を低減するために生薬が使われたりもします。食資源に含まれる天然化合物の働きをきちんと分析することは、創薬の基本となるだけでなく、食材が持つポテンシャルを引き出すことにもなるのです。

🌿事業の柱

①多様かつ先進的なバイオアッセイを用いた評価系による創薬支援
豊富な経験とノウハウに基づいたプロトコルを活用し、脳・神経機能、免疫機能、代謝調節機能、皮膚機能、腸管機能など多岐にわたる生体機能をバイオアッセイを活用して測定することが可能です。新規の技術を取り入れながら、より高度なバイオアッセイシステムを構築・運用しています。

②地中海沿岸の天然物ライブラリによる植物原料シーズの展開
1000種類以上の植物原料シーズを収載した天然物創薬ライブラリを保有しています。植物原料に含まれる化合物の導出と創薬・機能性表示食品・薬用化粧品・ヘルスケア製品等につながる研究開発事業の支援をしています。